瀬戸内 journey

8/25~8/31まで瀬戸内海へ行ってきました。
僕はおととし直島に行ったのが最後なので2年ぶり。


夜行バスの2日を除くと実質5日。
瀬戸内国際芸術祭のコピーが、
「アートと海を巡る100日間の冒険」
なので、ちょうど1/20冒険したカタチになります。


同行したのは大学の友人2人
佐藤拓真(通称:たくま)
坂井晃(通称:たこちゃん)

3人の華麗なチームワークで瀬戸内の旅を満喫しました。




左:たくま
右:たこちゃん




8/25
東京駅集合、食事、出発



8/26
岡山到着→たくまのおすすめミスド(朝食)→宇野港→直島
宇野港でチケット購入。
暑い。非常に暑い。太陽が容赦なさすぎる。タオルとドリンク必須。
とりあえず裸婦の像の周りで戯れる。



フェリーでテンションがあがる。



直島に到着。寝床。



レンタサイクルで自転車を借りて島を回りました。坂だらけ。宮浦港から地中美術館行きは地獄。



李禹煥美術館。あらゆる要素をそぎ落としたミニマル。アプローチから内部空間までの光を帯びた圧倒的な白。余白の凄み。アート作品自体に表出する物質の生っぽさ。



三島喜美代「もうひとつの再生」



家プロ。やはりタレルがよかった。バックサイドオブザムーン。見えない恐怖と肉体機能の解放をビジターに共有させる。写真なし。



散策、昼食。このあたりでみんな暑さで頭がおかしくなってくる。



地中美術館。最高に好きな美術館。むきだしのコンクリート。そぎ落とされた要素。取り入れられる自然光により刻々と表情を変える館内。巧みな動線計画。作品のための空間とそこに調和したモネ、タレル、デ・マリアの作品群。ハイライトとなる島々の風景。オープンスカイのナイトプログラムをまたしても体験できなかったのがまことに残念。


晩ご飯とお風呂。鳥うまい。
I♡湯初体験。それほど感動はなかった。

直島はこの旅の拠点で、結局4泊すべて草間彌生さんの赤カボチャの原っぱで寝ました。風が最高に気持ちいい。瀬戸内海に浮かぶ大きな月。満天の星空。
あとフナムシこわい。
そして異様に早い就寝時間(22:00頃にはもう眠い)と、早い起床時間(5:30頃には太陽光で目が覚める)


なんか旅が楽しすぎて、まだ初日のことしか書いてないのに結構な量になってしまいました笑
あとはサクサク書きます。


8/27
犬島→豊島→高松→直島
前日はほぼ2年前のトレース。ここから未体験ゾーン。

起床、前日洗ったものを干す。



犬島はまるで遺跡。石が名産の島だけあって、その石がとても印象的な島。
アートプログラム「精錬所」はよかった。人がもう少し少なければよりよかったのかも。家プロジェクトは直島と比較すると、という感じでした。



昼食を食べて豊島(てじま)へ。一番暑さがひどいと感じたのはこの時かも。

オラファー・エリアソンのBeutyとクリスチャン・ボルタンスキーの心臓音のアーカイブがすばらしかった。
内藤礼さん、西沢立衛さんの豊島美術館は完成しているものと思って、最寄りのバス停で降りたものの、アプローチが無い?となり、10/17竣工だと気づき、40分バスを待つことに。
その後、森万里子さんのトム・ナフーリ。光っているところを見たことある人がいればぜひ教えてください。
山道を歩いていると、おっちゃんが軽トラに乗せてくれました。
フェリーの時間の関係で、見たかった作品を見れなかったので、後日また訪れることに。



高松。宝温泉という安い、広い、おっちゃんみんないい人、という奇跡の銭湯を発見。



ただいま直島。そしておやすみなさい。



8/28
直島→男木島→女木島→高松(晩ご飯、風呂)→直島

起床。たこちゃん。



男木島へ。高速艇はさながらスプラッシュマウンテンのようです(水がものすごくかかる的な意味で)。


男木島。
細い路地と坂道。島のつくりが一番好き。
既存の家屋や倉などを用いた作品空間がフラットに島中に点在しています。
北山 善夫の「誕生─性─生─死─家─男木島伝説 」が怖すぎる。



女木島。
鬼が島のモデルとなった島。なんだか観光名所な感じ。
愛知芸大の小屋では幸運にもピアノを弾いていて、聴きながら気持ちよくまどろんでしまった。
福武ハウスの作品もなかなか面白く鑑賞させていただきました。
バスで行ける鬼の洞窟はものすごく涼しくてつくりも面白い。親分鬼でかい。
そしてこの辺りでパスポートを無くす。テンションが手の施しようの無いほど下がる。



そして顔



晩ごはん




8/29
直島→豊島→高松(だらだら、晩ご飯、風呂)→直島

起床



豊島。以前まわれなかった作品を鑑賞。塩田千春、横尾忠則、キャメロンロビンスなどの作品をまわる。途中海で心ゆくまで泳ぎ、そこからしばらく海パン一丁で島と作品を巡ることに。(写真なし)



直島最後の夜。
オーストラリアからの留学生ロアンと仲良くなりました。僕らの寝床の真横で立ちションしようとしていたところをトイレに案内したことがきっかけです。意気投合しこの日は4人で野宿することに。おやすみロアン。



8/30
直島→岡山

起床
ロアンはワンカップを残して去っていきました…。


さよなら直島



岡山
東京行きバス出発の時刻が23:00。岡山駅到着が13:00。
長い戦いがはじまる。



茶店「春」
昼食。漫画を読みながら17:00前まで時間をつぶす。



ミスド
ゲームをして負けた人間が自費でドーナツを買って食べるというルールのもと20:00過ぎまで時間をつぶす。



そんなこんなですり減りながらバスを待ち続け、東京に帰ることができました。
さよなら瀬戸内。またきます。











総括

毎年思うことですが、夏に田舎への旅に出ているときは東京にいるときとは全く異なる脳みその働き方をしているんじゃないかと思います。結果として、感覚の網の目が細かくなるであるとか、ストレスフリーに無茶な行動ができてしまう。(僕は生きていく上である種のストレスは必要だと思っているのですが)
要因として、夏の圧倒的生命感。そして、土地の異質さ。言語や生活の質の異なる人間との偶然的な出会い。それらはもはや東京都心においてあまり感じられる物ではありません。
その場にほとんど無防備な状態で飛び込むと、その土地の気に当てられる、とでもいったような感覚になる。それがなんともいえず快感で、ひとことで表すと「青春」となるのではないかと思います。
共に旅をした、たくまとたこちゃんには感謝しています。
この旅においてたくさんの青春をしました。
人生をまたひとつ豊かにすることができました。
来年もまた、このような旅をしたいと思います。