cicroiro ロゴができるまで
僕は現在、藤代健介、斉田祥吾と共にcicroiro(シクロイロ)というグループで活動しています。
先日、このグループのロゴが決定しましたので(やっと)、記録することにします。
白と黒でシクロイロ
設立して間もなく制作した暫定ロゴ。スタートはここから。
スタディスケッチ過程
データ化
数々のボツを経て、少しずつ少しずつブラッシュアップしてゆきました。
そして、最終的にcicroiroのロゴとして決定したものが以下のものです。
完成版
concpt
このロゴはすべて真円のみで構成されています。
背景の黒は現実、白い塗りの円は非現実を象徴しています。
僕はネットなんかに、『白い粒子の集合が、そこかしこでクラスターをつくり、それがまた集まって不定形のめちゃめちゃ巨大なものになってゆく。そして、現実の黒を徐々に浸食してゆく』(※1)イメージをもってます。[1]アイコン
現実空間での日常生活において、非現実(電子情報網や、アートでいうと作家の理念など)は可視化できません。
無限に広がる黒の上にそれを覗ける真円状のフィルタをもってきます。
その128pxの円フィルタの中では、1,2,4,8,16,32pxの円が単位となって、(※1)のイメージを形成します。
/ビジュアル
倍数一定の白塗りの円を、白線の円の内側に感覚的に配置したものになります。
白塗りの円は重なることによって、これは増殖、浸食、溶け合い、液体の表象となります。[2]タイポグラフィ
全体をまとめるためにここでも円を用いています。
図:タイポグラフィスタディ
上の三つは円でクラスターをつくりそれを組み合わせてタイポグラフィにしています。透明度、クラスターの形状、クラスター同士の距離の近さ、クラスターの大きさが異なります。一番下は円を並べてつくっています。
結果的に一番下のものを採用しています。また、アルファベットの書き順においてすべてひと筆で書けるものであったので、書き順の最後の方に行くにつれて透明度を下げ背景の黒に溶かし、シクロイロを演出しています。
僕がcicroiroで活動していて個人的に感じることは、このグループそのものが永遠のβバージョンであり、常にバージョンアップを模索しているということです。
今回ロゴを制作するにあたって、強くそのことを実感することとなりました。
これから先、様々な活動を打ち出していこうと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
cicroiro
僕たちは現実世界と仮想世界の境界領域に興味がある。
先人の軌跡を追い、そして自分たちで世に作品を送り出す。
それは建築かもしれないし、情報アーキテクチャーかもしれないし、メディアアートかもしれない。
可能性は無限大である。