自己紹介

いまさらですが、あらためて自己紹介をすることにしました。


というのも、日本で22年間生きてきたけれど、やっぱり僕はコリアンなわけで、いわゆる在日であるわけで。


そのある種特異なポジションを、自分自身で整理してみようと思ったから、また、僕が何者なのかを発言して初めて世界に対して心理的にフラットになれると思ったからです。




では、












名前は 金 司寛(Kim Sagwan)

在日コリアンの3世にあたります。

祖父、祖母は韓国の韓国南部の島、済州島から日本に渡ってきました。それはちょうど1948年から1954年の済州島四・三事件の頃だったと言います。
米ソの領土争いに巻き込まれ、朝鮮半島は真っ二つに分断、急進的なイデオロギーのぶつかり合いは、米国の傀儡と化した韓国政府による済州島の住民の大虐殺を招きます。
この時、生きる道を日本に求め祖父達は、大阪にコミュニティをつくり、言葉を守り、血を繋いでいきました。

そして1987年に僕は生まれ、小中高と民族学校(朝鮮学校)に通うことになります。

教育とは、すごいもので小学校低学年時は本気で金日成を尊敬したりしていました。

今でも北朝鮮では当たり前のように、指導者を神格化させる教育をし、情報制限を徹底しているのでしょう。

僕は日本にいることで、多面的な情報を受けるようになり(父が国際関係の雑誌を好んで読んでいたので、僕もそれを読んだりしていた)、一方で戦時の日本の朝鮮に対する残酷な描写や、それに伴う負の念を心理の奥にすべり込ませていく教育を受け、わけがわからなくなったこともあります。

友人たちも同様であったと思います。

自分という人間のアイデンティティを、どこに求めたらよいのかわからなくて、もがきました。

そうこうしている内に、大学受験シーズンになり、この狭いコミュニティから脱出したかった僕は、日本の大学への進学を希望し、一浪して、東京理科大学に入学することとなりました。

それ以降出会いの大切さを知り、ものづくりの楽しさや、苦しみを知り、自分の生きる道を定めようと奮闘する毎日です。



ちなみに4年ほど前まで国籍は、朝鮮民主主義人民共和国、いわゆる北朝鮮籍でした。

高校3年時には修学旅行で2週間ほど北朝鮮に行ったこともあります。

その後、旅行をするのに面倒であったから、韓国籍に変更しました。ただ、日本国籍に変更する気は今のところありません。

現在まで生きていて、幸い差別を感じたことはないし、日本に生まれて本当によかったと思っています。


僕は、日本にいながら、日本人ではなく、在日のコミュニティのバイアスかかった思想を嫌い(でも温かさは好き)、飛び出した、野良猫みたいな人間なんだなと思います。たぶんかなり特殊な人間です。


自分で悩んで、悩んで選び抜いた道を、楽しみながら歩いていこうと思っています。


まだまだ若いと思っていますので。












うん!すっきりした!笑




まだ、書き足りないことがあるかもしれませんが、本日はこんな感じで。



しがない人間ですが、今後ともどうぞよろしくお願いします。